南沙織デビューから1年後の1972年、同じロングヘアーながら実に日本人的な女の子がデビューします。
昔のお姫様はこんな感じだったのかなーと思わせるようなルックスと南沙織のキリッとした芯のある女性とは対照的に見えた、守ってあげたい! と思わせるようなそぶり、麻丘めぐみです。
彼女はまた「声」が琴線に触れるのです。少し鼻にかかったような広域でも低域でもない中間域で普段喋っているような歌声は、おそらく多くの男性から共感を得るであろう「声」の魅力の持ち主なのです。
初めてLPレコードを買ったのは彼女の「あこがれ」でした。
楽曲の主な作詞は千家和也さん、南沙織の現実路線からは正反対の、まるでメルヘンの世界のようで、純朴田舎少年にはパアッと夢の世界が広がるような、妄想の世界に浸れるような世界観でした。
作曲は南沙織と同じ筒美京平さん。というか70年代の口ずさめる素晴らしい曲の半分ほどは筒美京平さんです。心から感謝申し上げます。
麻丘めぐみの楽曲も彼女の音域を考慮して最大限引き出していただきました。ありがとうございました。
そしてあらゆるジャンルの楽曲を楽しませていただきました。
もちろん今でも楽しませていただいています。