アイドルvol.8

そして(今のところ)自分の中の最後のアイドルとなっているのが『キャンディーズ』です。王道を行ってるな〜! そもそも当時の子供達がほぼ観ていたように「8時だよ!全員集合」を観ていて、ドリフターズにファンレターを書いていたほどのドリフ・ファンだった僕が、少年少女合唱隊のコーナーにキャンディーズが出演するようになってこのコーナーが楽しみになり、ドリフよりもメインの目的になっていったのです。

 この頃僕も高校生となり、情報収集能力の向上や行動範囲も広がり、記憶も前の二人よりは残っているので内容も具体的になります。

 全体をボヤッと好きだったキャンディーズが自分の中で爆発したのは1975年「年下の男の子」です。あ〜本当に王道だ! 伊藤蘭がセンターに来てソロ歌唱部分も増えて自分は蘭ちゃんファンなのだという自覚が確定しました。「まぁ赤なぁ〜」「ほぉばるぅ〜」のように母音をコブシ入れるというか「年下ぃたのぉ 男の子」の「ぃ」の部分がヒ―カップ唱法というか可愛く跳ね上がって、いぃ〜のです! 続けて「AU」というスー・ミキのコーラス、「L・O・V・E」からのユニゾンとパートの使い分けが気持ち良くて、この3人ならばこそのコーラスであり歌でした。