当時のコンサートでは紙テープがつきもの。1人で5、6個は持って行っていたでしょう。「哀愁のシンフォニー」のように会場の全員が同じタイミングでステージに向かって投げることもあれば、思い思いに投げ込むこともあリました。この紙テープには芯があってそれが案外硬く重さもあったので綺麗に遠くまで飛んでいくというメリットはあったのですがある時その紙テープが芯ごと顔に当たって怪我をするという事故があり、その後、芯を抜いて投げ込むようになりました。そして紙テープをコンサートで投げ込むという行為そのものが一切なくなりましたね。
今コンサートでの観客のノリ方の大勢はパーの持ち上げた手をリズムに合わせて前後に揺らすもので、曲やアーティストによってサイリウムやペンライトや携帯を持つか持たないか。後で映像になった時には綺麗に見えるかもしれないけど、何万人がやっていても実は迫力がないと感じています。まあ規制も多いし、没個性の世の中で、思い思いに楽しむことも難しいですね。