そんな中で、サザンオールスターズの桑田佳祐さんはデビューから45年になりますがいまだに満足感を得られる曲を出し続けている極めて稀有なシンガーソングライターだと思います。
桑田さんのベースとなる源泉は、深く広く熱い。
その源泉に聴いてきた数々の曲が充分に溶け込んでかくはんされて桑田さんオリジナルになって湧き出してくるのです。
絶えずその人が亡くなるまで湧き出る泉を持つのは難しいことです。
才能もまた年齢には勝てないものかもしれません。
経験とテクニックで「作りました」という曲になってしまう、つまり「湧き出る」ものでなくなると、どうしても曲に力が宿りません。
シンガーソングライターのキモは出てきた瞬間の「自然と湧き出たメロディと言葉」なのだろうと思います。
1970年代に10代だった人の作る歌、80年代に10代を過ごした人の作る歌、90年代に10代を過ごした人の作る歌、そして2000年代に10代を過ごした人の作る歌、それぞれに感性豊かな時期にどんな歌を聴いて育ったかも源泉に与える影響はありますしね。
シンガーソングライターに関しては最近の事例も含めてパート2、パート3と書いていきます。